ハイビスカスの花をバックに。
前回はアンデス西山麓中腹に在る Mindo で撮ったキンイロフウキンチョウで、今回はアンデス高原(2,000メートルから2,800メートル)のキート動物園内で撮った Scrub Tanager と、Cotacachi (コタカチ)と言う皮革工芸の町の郊外に建てられた、広いヨーロッパ式庭園と洒落たフランス料理でエクアドールのグルメ達に評判の高級レストラン「 Mirage(ミラジュ)」の庭で撮った Hooded Siskin を載せます。
このレストランは、その手入れの行き届いた庭園とそこに集まってくるハチドリでよく知られています。ガラパゴス観光などで、インディオ市場で有名な Otavalo へ寄られるバーダーの方は、ガイドさんが連れて行ってくれるようなら、ぜひ、 Mirage へ行かれることを勧めます。食事代は高くありません。数種類ものハチドリを見ながら、フランス料理の昼食を食べるのもエクアドールならではの想い出になるでしょう。ちょっと大きなレンズを付けたカメラを担いだ日本人が行けば、メイドさんもハチドリが見やすいテーブルに案内してくれるでしょう。ただし、食事中はガラス越しにしかシャッターが切れませんので、順光でないとうまく撮れないでしょうが。
この庭には、食事中の一時間半程の間で、最低4から5種類のハチドリ、ベニタイランチョウ、エクアドールスズメバト、ズグロヒワをはじめとする幾つかのフィンチ類、フウキンチョウ、Rufous-collared Sparrow, American Kestrel などが見られる筈です。当然、運が良ければもっと沢山の野鳥を見ることが出来ます。
Vilcabamba のキート動物園、コンドル鳥舎の前にある小さな休憩所で。
レストランのメイド達も、バーダーが食事中にシャッターを切っても、歩き回って他の客の迷惑にならない限り、微笑みながら、大目に見てくれますので鳥好きには嬉しい所です。ただし、食事が終わった観光客、特に子供たちは芝生の庭を走り回り、その結果、野鳥たちが驚いて飛び立ちますので、せっかくのシャッター・チャンスを逃がすこともしばしばです。その点からも、ちょっと食事時間をずらしてレストランに行くのもひとつの手です。
この Hooded Siskin は、庭園の北東に植えてあるハイビスカスのところに数羽で来ていたのを見つけて、シャッターを切ったものです。 Hooded Siskin は、他のハチドリ達のようには頻繁に庭園を訪れるわけではなさそうです。しかし、私はこのレストランが経営している Hostal に泊まったことはありませんので、どの野鳥が何時ごろに、花壇のどの花の所に来るかなどという情報は持ち合わせていません。 Feeder の蜜を目当てに、ハチドリは間違いなくいつもやって来ます。ただし、ミドリフタオハチドリはどういう訳か、人間が用意した Feeder のところへはやって来ません。すくなくとも、 Feeder から蜜を吸っているのを見たことはありません。どうも、カンナの花の蜜を好むようです。