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No.58  Pallid Dove

Photo & Text:Motoaki Itoh

"Pallid Dove(ウスイロシャコバト)"

Pallid Dove(ウスイロシャコバト)

やっとゴム園から出てきて、堆肥場のコンクリートの縁を歩き始めたウスイロシャコバト。

「素敵な宇宙船地球号」を見て頂いた方も多いと思います。私の感想は、「有難うございます。こんなに素晴らしい物にしていただいて。でも、プロは流石にプロですね。」と言うしか表現のしようがありません。特に、画像の美しさは、いつも見慣れた光景、見慣れた野鳥の筈なのですが、とても新鮮に感じました。 

ハイバラ・エメラルド・ハチドリの画面、そして、キチュア族に伝わるハチドリにまつわる民話は非常に感動的でした。そして、多くの友人達も同じ印象を持ったと言っています。

長年バナナ園を視察して、このハチドリを見続けてきましたが、営巣や抱卵の姿を見たことはありませんでした。 


Pallid Dove(ウスイロシャコバト)

夕陽を浴びて、番で堆肥場を歩き回るウスイロシャコバト。

今回のシャコバトも、営巣と抱卵、雛に餌を与える場面まで撮影できていました。同じ場所に行ってきたのに、いくら私達が農園視察するときは時間が足りないと言っても、私には思いも寄らないシーンでした。とくにこのハトは、オオスズメバトやソライロ・アルキバトと違って、とても人間を警戒しますので、近距離からの撮影は非常に難しい筈なのですが、、、 「すごいなあ。」というのが素直な感想です。

田辺農園にいるこのハトは、堆肥場の北にあるゴム園の中に普段はいて、餌を取るときだけ、開けた堆肥場に出て来ますが、人影を見るとすぐにゴム園の中に戻ってしまいます。多分、よほどお腹が減っているときだけ、遠くに居る人間の存在を我慢するのだと思います。