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No.5 Ringed Kingfisher

Photo & Text:Motoaki Itoh

Ringed Kingfisher(クビワヤマセミ)

Ringed Kingfisher(クビワヤマセミ)

水田地帯を走るハイウェイ脇で、用水路の深みに群れている魚を狙っているところ。

エクアドルの太平洋沿岸では3種のカワセミ(ヤマセミ)が棲息していることは Green Kingfisher(緑ヤマセミ)のところで説明しました。 Ringed Kingfisher, Green KingfisherとPygmy Kingfisherです。

Ringed Kingfisherは、体が大きく、怖いもの知らずで、雨季になって水が豊富になると、ハイウェイ脇の電線にも約50メートル間隔に一羽ずつ止まって、水田や川の魚を狙っているのが車中からもよく見られます。ハイウエイを、大型トラックや コンテナートラックが100キロ前後のスピードで轟音をたてて走り抜けていっても、我関せずと、下の水面を見続けているのには、感心してしまいます。 日本で野鳥に興味を持っている者にとっては、ちょっと信じられない光景です。 ただし、長いレンズを向けると猟銃だと思うのか、ある一定の距離からさらに近づこうとすると、すぐに飛んで行ってしまうのが残念です。


Ringed Kingfisher(クビワヤマセミ)

バナナ園用水路の餌場にある、彼が好んで止まる葉の上で。

また、Ringed Kingfisher 同士はきちっとした間隔を保って電線等に止まっていますが、その間に、Snail Kiteなど他種の鳥が何羽止まろううがまったく無頓着です。

バナナ園の中でも、大きめな用水路や、川の淵に生えているバナナの葉や、電線にとまって、じっと下を向いて獲物を狙っている姿をよく目にします。