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No.41  Roadside Hawk

Photo & Text:Motoaki Itoh

"Roadside Hawk(オオハシノスリ)"

Roadside Hawk(オオハシノスリ)

アンデス山麓Bucayのオリート栽培地区から下って、Triunfoのバナナ地帯に出てきたところ、エナーノ・バナナ農園前のハイウエイ脇にある電線に止まっていたRaodside Hawk

この鷹は、二次林や原生林が途切れて前面が開けた場所にある梢や電線にとまって、餌を探します。エクアドールの野鳥研究者達は、原生林が減少して生息数が減った鷲などとは反対に、この鷹は増えていると言っています。そんな習性のためか、この鳥はかなり人間との接触に慣れていますので、鷹の中では比較的人間が傍へ来るのを容認してくれます。ですから、まあまあの写真を撮ることも、この鳥に出会えさえすれば、そんなに難しいことではありません。

私のエクアドール滞在経験から、広い意味での鷲鷹類で目に付きやすいランキングを作るとすると、Gallinazoと現地で呼ばれるハゲタカ、英語名はBlack Vulture ( クロ・コンドル ) 、学問上は鷹の目に分類されていますが、一般的に言う鷹らしさは余りないこの鳥が一番目に付き、その次に来るのが、Snail Kite(タニシ・トビ)です。トビ(Kite)類を別にすると、頻繁に耳にし、また目にするのは、現地の人達が「Gavilan Pollero」と呼ぶ中型の鷹です。図鑑や野鳥解説書には、この俗称Gavilan Pollero(ひよこを獲るトビ・タカと言う意味)の学問的名前は書いてないので、正確にはこの鷹あるいは鳶が何という名前なのか知りません。そして、Turkey Vulture(ヒメ・コンドル)、その次ぐらいに、先回に載せたSavanna Hawkと、このRoadside Hawk、そして、Barred Forest―FalconかNorthern Crested Caracaraが続きます。

Roadside Hawk(オオハシノスリ)

Quevedo地区のサニート農園の中で。

アンデス高原へ行くと、American Kestrellが一番目に入りやすい鷲鷹ではないかと思います。

エクアドールの人達は、よくこのGavilanという言葉を鷹と鳶に区別なく使います。たとえば、Galapagos Hawk、これは「Buteo」つまりノスリの仲間なのですが、ガラパゴスでは、Gavilan de Galapagosと呼びます。特に、バナナ園で働く仲間にとっては、トビもタカも、ハヤブサも、みんなGavilan(ガビラン)なのです。おおらかと言うか、無頓着と言うか、とても愉快なことだと思いませんか。では、エクアドールでは、スペイン語で鷹や鳶、隼を区別していないかと言うと、そんなことはありません。学者や野鳥愛好家達は、トビ類はElanio、タカ類はGavilan、ハヤブサ類はFalcon、ワシ類はAguilaと、正確に区別しています。