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No.3 Vermillion Flycatcher(ベニタイランチョウ・紅タイラン鳥)

Photo & Text:Motoaki Itoh

Vermillion Flycatcher(ベニタイランチョウ・紅タイラン鳥)

Vermillion Flycatcher(ベニタイランチョウ・紅タイラン鳥)

減農薬(サニート)農園にて

この鳥は、アメリカ大陸で最も鮮やかな紅色をした鳥と言われています。 黒と赤の羽の色が魔女や魔法使いのマントに似ているため、Brujo(魔法使い)というあだ名を持っています。可愛らしい魔法使いだと思いますが。


Vermillion Flycatcher(ベニタイランチョウ・紅タイラン鳥)

キトの動物園にて

エクアドルでは、アンデス高原、太平洋岸、ガラパゴス諸島でよく目にする野鳥です。 海抜ゼロメートルから3000メートルまでの、多様な気象と環境状況の場所で見られるということは、いかにこの鳥の環境適応能力が優れているかの証明でしょう。 地面に下りて餌取をすることはあまリ目にしません。 彼らは木の枝、杭などの上に止まって餌を探し、見つけると実に上手に、飛んでいる虫を嘴で捕らえます。

海抜2000から3000メートルのアンデス高原の鳥が一番鮮やかな紅色をしている、と言う人が多いようです。

アンデス高原では、首都キートの動物園の中やレストランの庭で、また太平洋岸では、牧場、バナナ園の堆肥場、そして、ガラパゴスではスカレシアの森の中でよく見られます。