クレメンティーナ農園の用水路を縄張りとしているユキコサギ。ここで多い小魚はタナゴとグッピーです。
この新大陸の南北に広く棲息する、優雅なサギが今回取り上げる野鳥です。エクアドールの太平洋岸地帯でよく目にするサギは、 ダイサギ、アマサギとこのユキコサギです。 一番多いのは、間違いなくアマサギです。
ユキコサギは19世紀に乱獲にあい、それを憂慮した人々によって野鳥保護運動が盛んになったとも言われています。
サニート農園から始めて、今では有機バナナ栽培をしている、セニョール・レデスマの有機水田に集まっているユキコサギのカップル。
エクアドールのバナナ園の用水路には、前回取り上げたビエッハ、タナゴ、ドジョウの仲間、ナマズの仲間、川海老などが多く生息しているので、そこを縄張りにしている野鳥を見る事は難しくありません。サギの仲間を見るのであれば、有機栽培農園やサニート農園に出かけなくても、通常のバナナ栽培農園に行けばいつでも、良い写真が撮れるでしょう。バナナ園の中に、わざわざ許可を得て入らなくても、ハイウエイの脇の水田や、沼地のそばに車を止めるだけで十分です。ただし、暴走してくる車にはくれぐれも注意を怠らないでください。サギのほかに、シギやチドリ、レンカク、 バン、カモ、タニシトビ、クビワヤマセミ、ミドリヤマセミもフィルムに収めることができる筈です。ただし、電線に止まったクビワヤマセミや、ミドリヤマセミでは、あまり雰囲気のある写真ではない、と言われる方も多いでしょうが。