泥を使って巣づくりの最中。 後はドーム状の屋根の部分を作るだけです。
この鳥は、エクアドルの平野部ではよく見かける野鳥で、そのけたたましく特徴のある鳴き声はバナナ園でもいつも聞こえています。地面を歩き回って虫を捕食します。
写真は、雨季のバナナ園(ただし減農薬や無農薬の農園に限りますが)ではしばしば目にする光景です。この鳥は夫婦でせっせと泥をくわえて来て、名前の文字どおり窯のような巣を丁寧に作ります。
見ていると、まず土台を平らに作り、次に壁、そして最後にドーム状の屋根を仕上げていきます。
虫捕りの合間にひと休み。
考えてみると、バナナの茎の間に巣を作っても、バナナの実が収穫される時になれば、その茎は地上1メートルのところから切り倒されてしまいます。多分この鳥は、写真のような状態のときから刈り取りの時まで約3ヶ月はかかる事が分かっているのでしょう。その間に産卵と子育てを終えてしまえば良い訳ですから。
また、この鳥はバナナの茎の間以外にも、喬木、倉庫の軒下、果ては電柱にも、巣作りをします。しかし、これ程までに一生懸命に巣を作っても、子育てが終わると他の鳥たちにその巣を盗られてしまったり、譲ってしまいます。