農園の物置に張られた雨よけのビニールをバックにして。
前回のムシクイのところで、エクアド−ルでは、カナリオ(カナリア)と呼ばれている野鳥が2種類あると書きました。羽の色や模様も少し違いますが、はっきりとした違いは嘴の厚みです。虫を捕らえるのに適した嘴と、種子を割るのに適したものとの差です。
日本から産地視察に訪れる仲間は、この鳥を見ると例外なく、「あっ、カナリアだ。」と声をあげます。姿はそっくりですが、我々が知っている品種改良を重ねて来たカナリアのようなさえずりは、聞いたことがありません。
サニート農園の堆肥場で、巣作りの材料集め。
エクアドールのバナナ園では、いつも鳥のさえずりが聞こえていますが、ほとんどがムシクイの仲間の声です。あと、よく耳にするのはカマドドリ、金属的で短いハチドリの声、タイランチョウ、フウキンチョウ、等です。また、鷹の独特な鳴き声を聞くこともよくあります。鷹も、隼を含めて何種類か目にしますが、非常に警戒心が強いので、常に羽の識別ができるほど近くに寄れるものではありません。もちろん、鷲鷹に詳しい方であれば、そんなに難しいことではないのでしょうが…。